ここのコロニアル瓦は、吹き付け塗装で行い、屋根の角度も少し急だったので、メッシュを張るのと、小口拾いや、雨樋などを塗りやすくするために、足場を組んで行きました。 | |
足場組み |
あまりにも高さがある家や、自分で組んだら危なさそうなところ以外は、こんな感じですが、自分で組めそうな足場は、頼んだら、もったいないので自分で組んでます。 | |
足場完了 |
この家は、新築から5年経った、コロニアル瓦です。 コケや鳥のフンなどついて、結構付いてきています。 この状態だと、雨が降ったときなどに、コケが水分を含み、長い間、瓦に湿気をもたらしてしまいます。 この状態からの瓦の劣化は、速くなります。 | |
水洗い前 |
水洗いをするときは、下の段から上の段に進んでいき、洗った所に乗っていかないと滑って怪我をします。自分で洗ってみようという方は、気をつけてください。 | |
水洗い |
瓦を、洗う時のホース持ちは、洗ってる瓦の反対側の瓦に立っててもらい、ホースをなるべく洗ってる人の真上でしっかり持ってもらいましょう。 一緒の瓦に立ってホースを持っていたら、洗ってる人が滑って落ちたら、ホース持ちも一緒に落ちてしまいます。 | |
水洗い |
コケや汚れがキレイに取れてるのが、わかると思います。この距離から、素肌に当たったらかなり痛いです。気をつけましょう。 | |
水洗い |
瓦を洗うときは、角度、距離で汚れの落ち方が変わります。 また、同じ所に角度をつけて、いつまでも洗っていたら、瓦に大量の水が入ってしまい、雨漏りしてしまいます。 いつまでも、同じ所を洗うのでなく、動かしながら汚れが取りきれなかったところは、また、洗ってください。 | |
水洗い |
水洗い完了 |
コケや汚れなどが、キレイに取れてるのがわかると思います。 | |
水洗い完了 |
水洗いのアップ写真です。これぐらいキレイに洗ってあげれば、完璧です。 洗った直後の写真なので、まだ、瓦が濡れていて、まだらに写っていますが、そこは、気にしないでください。 | |
水洗い完了 |
何をチェックすればいいのでしょう? コケや汚れが、隅々までキレイに取れているかをチェックしてください。 | |
水洗い完了チェックポイント |
端っこの部分を小口と言い、その下に細い鉄板が付いているのですが、そのことを、カラクサと呼びます。この小口の部分が、洗いにくいので念を入れてください。 | |
水洗い完了チェックポイント |
DANシリコンセラR 外壁塗料の上塗り塗料 ウルトラシーラー 外壁塗料の下塗り塗料 ファインシリコンベスト コロニアル瓦の上塗り塗料 1液ベストシーラー コロニアル瓦の下塗り塗料 1液ファインウレタン 雨樋の塗料 1液ハイポンファインデクロ さび止め塗料 逆プライマー コーキングの下塗りに専用の塗料
| |
塗料紹介 |
たまに、出てきてる釘があります。 ひどあい場合は、釘がなくなってる時があります。 鹿児島は、台風が多いので、飛ばされないように大事なところです。 | |
棟のくぎ |
新築の時は、木材が水分を含んでいるため、釘を打ち込んでも、年数が経つにつれ、木材が乾燥して、また、釘が出てくるそうです。 出てきてる釘は、打ち込んであげます。 | |
棟のくぎ打ち込み完了 |
この汚れは、家主さんが装飾品をつけていた跡です。 市販のテープ剥がし液で家主さんが剥がしてくれたのですが、テープ跡をキレイに剥がすのは、なかなかうまくは、いかなかったようです。 | |
テープなどの剥ぎ残し跡 |
テープなどの剥ぎ残し跡の上に塗料を塗っても大丈夫ですが、塗料は、そのものの素材と密着させてあげないと、テープ跡が剥がれたら、塗料まで剥がれてしまいます。 ラッカーシンナーでふき取りました。 | |
テープなどの剥ぎ残し跡シンナー掃除完了 |
新築や塗装の事を気にしていない所は、変成のコーキングを使用しないで、普通のコーキングを使用している所が多いです。 普通のコーキングは、主に水まわりやサッシまわり(流し台やガラスなど)のところに適しています。 瓦止めをするときに、塗装もお考えの方は、変成のコーキングを使用してください。
| |
コーキング箇所逆プライマー塗布前 |
普通のコーキングは、塗料をくっつけない性質を持っているため、その性質にも、くっついてくれる、逆プライマーと言う塗料を最初で塗ってあげます。 | |
コーキング箇所逆プライマー塗布完了 |
ここは、瓦の流れ部分です。 鉄板で作られていることが多いのでサビが出てしまいます。 たまに、銅板で作られている家があります。 ちなみに、陶器瓦に銅板の雨樋を付けている家は、陶器瓦と酸性雨の何らかの関係で、銅板に穴が開いてしまうそうです。 | |
トタンなどのサビ箇所サビ止め塗布前 |
トタンなど錆びてる部分は、錆止めを塗ってあげます。タッチアップとは、部分補修のことを言います。キレイに仕上げたいなら、重要なところを塗ってから、重要じゃないまわりの部分をかすれるように塗り伸ばし、塗料の境目の段差をつけないようにします。 | |
トタンなどのサビ箇所サビ止めタッチアップ完了 |
結構、覗き込んで塗るのは、きつい仕事ですが、手抜きをしないように頑張ってます。 | |
瓦の小口などシーラーハケ塗り |
吹きつけの機械で塗料が入りにくいところは、最初に刷毛で塗っておきます。 | |
凸凹箇所シーラーハケ塗り |
下地処理は、家主さんには、あんまり見られないところです。 手抜きするのも、簡単なところです。 ですが、塗料の性能を発揮させてあげるのに、1番肝心な行程です。 塗装してしまえば確認が、できなくなります。 わからなくなる前に、確認してください。 | |
チェックポイント下地処理完了 |
以上のことをやり残しがないか、チェックしてからシーラーの吹き付けに入ります。 もし、瓦が割れてたり、雨漏りする箇所があれば、直してあげてから、工事に入ります。 | |
チェックポイント下地処理完了 |
完璧に吹き付けするには、足腰を使い、結構大変なんです。 楽な体制では、屋根をキレイに吹き付けすることは出来ません。 | |
シーラー吹きつけ |
吹きつけの時に大切なのは、角度、距離、早さ、あと、ガンを握って離すタイミングです。すべての面に均等に塗料を吹き付けることが、大切です。 | |
シーラー吹きつけ |
このコロニアル瓦は、一般的なコロニアル瓦とは、少し違った形をしているので、特別な吹き付け方です。 塗装は、常により的確な塗装方法を選択して工事するのが大切です。 | |
凸凹箇所逆向きシーラー吹きつけ |
1回目では、入りにくい箇所をタッチアップ感覚で吹きつけました。
| |
凸凹箇所逆向きシーラー吹きつけ |
シーラーとは、素材と塗料をちゃんと密着させてあげるための、いわば、糊みたいな役割です。 | |
シーラー塗布完了 |
シーラーは、濡れた感が出るまで、たっぷり塗ります。 | |
シーラー塗布完了 |
目立たない仕事です。 パッと見では、やらなくても、わからない仕事です。 | |
上塗り1回目凸凹箇所ハケ塗り |
シーラー同様、上塗りの塗料も塗りにくいところは、最初で塗っときます。 | |
上塗り1回目瓦の小口等ハケ塗り |
吹き残しが無いように、感覚とリズムでピンポイントに吹き付けています。 | |
凸凹箇所逆向き上塗り吹きつけ |
1回で入りにくいところを、タッチアップ感覚で最初に入れてあげます。 | |
凸凹箇所逆向き上塗り吹きつけ |
すいません。 反対側から、写真撮ってしまって、肝心なところが写ってません。 角度をつけて吹き付けしているので、こちらから見た面は、吹かれてませんが、反対側は、ちゃんと吹き付けてます。 | |
上塗り1回目吹きつけ着工前 |
ここまでしてから、上塗りの吹き付けに入ります。 | |
上塗り1回目吹きつけ着工前 |
簡単に見えるかもしれませんが、キレイに均等に吹き付けするには、頭と感覚が必要です。 | |
上塗り1回目吹きつけ |
1回目で塗り残しがないように完璧に吹き付けます。 | |
上塗り1回目吹きつけ |
カスレや吹き残しが出ないように吹きつけました。 | |
上塗り1回目吹きつけ完了 |
1回目の吹き付けでは、まだ、吹きつけの重ねむらが出きてます。 | |
上塗り1回目吹きつけ完了 |
垂れの条件は、気温や塗料の固さでも変わってきます。 カスレや塗り残しを出さないように気をつけて吹き付けすれば、垂れをなくすのは、かなり難しいです。 | |
垂れ箇所 |
どうしても、 垂らしてしまった塗料の段差などは、出来るだけ滑らかにしてあげます。 たいていの塗装屋さんは、見て見ぬふりをします。 | |
垂れ箇所など凸凹箇所処理 |
仕上げの上塗りは、キレイにしてから仕上げます。 | |
ゴミとばし |
2回目も塗ります。当たり前ですが、見た目に変わりは、殆んどありません。 1回しか塗ってなくても塗ったと言えば、わかりません。信用できる塗装屋に頼みましょう。 | |
上塗り2回目小口ハケ塗り |
少し、白く見えるところがあると思います。 仕上げの際に気になるところを、ペーパーをあてて整えました。 仕上げは、見た目が肝心です。 キレイに仕上げるのも塗装屋の仕事です。 | |
上塗り2回目着工前 |
これらのことを確認してから、仕上げの吹き付けに入ります。 | |
上塗り2回目着工前 |
仕上げは、少し距離を離して、吹きむらなどを消すように吹き付けます。
| |
上塗り2回目吹きつけ |
自己満足です。 完璧に仕上げられたら、面倒くさい仕事も忘れられます。 | |
上塗り2回目吹きつけ完了 |
吹きむらなどが消えてるのがわかると思います。 | |
上塗り2回目吹きつけ完了 |
シーラーは、たっぷりと塗ってあげます。 | |
煙突の壁シーラー |
DANシリコンセラRは、施工内容では、マスチックローラー仕様となっていますが、ここは、ウールローラーで塗りました。 DANシリコンセラRは、弾性塗料の中で、厚みをつけなくても、弾性の効果を発揮してくれる塗料です。 普通の弾性塗料は、マスチックローラーで塗ってあげないと、弾性の効果を発揮できません。
| |
煙突の壁上塗り1回目 |
厚みをつけなくてもいいと言っても、2回は、上塗りをしてください。 | |
煙突の壁上塗り2回目 |
棟の部分を黒色にすることで、屋根がしまって見えます。 | |
棟など色かえ1回目 |
棟など色かえ2回目 |
ここの棟は、段差が1枚ごとについているので、大変でした。 | |
棟など色かえ2回目 |
屋根の塗装工事完了です。 ある程度キレイにする塗装屋さんは、このぐらいの写真は撮れると思います。 あとは、何年キレイな状態を保たせることができるかです。
| |
コロニアル瓦塗装完了 |
棟の色を変えるのは、好みです。 別に変えなくても変わりありません。 | |
コロニアル瓦塗装完了 |
ステンレスは、理由がない限り塗りません。 汚さないようにガムテープを張ってます。 | |
雨樋い塗装着工前 |
雨樋を塗るに関しては、あんまり強調するところは、ありません。 ただ、見えないところもしっかり塗ってあげる事と、刷毛目をキレイにしてあげる事ぐらいです。 | |
雨樋い上塗り1回目 |
1液ファインウレタンは、雨樋に塗るときは、下塗りは、いりません。 ただし、2回塗りが必要です。 | |
雨樋い上塗り2回目 |
取り外した方が、効率が良かったので、カバーは、取り外して塗りました。 | |
室外機カバー上塗り2回目 |
雨樋なども、日に照らされるとやはり痛んできます。塗ってあげることにより、素材を保護します。 | |
雨樋い塗装完了 |
これが、川元塗装の仕事です。 これらの事をしていたら、手間がかかるので、時間と人件費は、かかりますが、 この仕事が私は1番好きです。 | |
コロニアル瓦・雨樋い塗装完了 |
塗装をお考えの方。 塗装の意味、塗料の性質を理解した上での、塗装工事をおススメします。 | |
コロニアル瓦・雨樋い塗装完了 |